今朝、犬が亡くなる夢を見た。
(細かい内容は、覚えていないのだけれど…)
現実のような 夢の中で
とても可愛がていた犬は 死んでいた
とても とても 悲しかった
あの 綿毛のように 真っ白で ふわふわの体も
しっとりとして むちむちした おなかにも
もう 触れられない…
あたたかい 温もりも 感じられない…
今にも 消えてなくなってしまいそうな
その 温もりと 感触を
いっしょうけんめい
手のひらに つなぎ止めようとした
消えないで… 忘れないで…
…… … ‥
目が覚めた。
犬はいつものように、ケージの中から目覚めたわたしを見つめていた。
「夢だ」
と、わかってほっとした。
いつものように
「おはよう。」
と、あいさつをして
ふわふわな体とむちむちのおなかを撫で回す。
満足そうに一息ついて、
犬は、今朝もいつものように床の上に転がっている。
犬のおかげで、わたしの半径1メートル以内はいつだって幸せだ。
(幸せは犬の形をしていると、誰かが言っていた気がするけど、「まったくその通りだと思う。」と、気持ちよさそうに転がっている犬をしみじみ眺めた。)
君たちは、楽しそうに駆け足で生きていくから
いつかそう遠くない未来に、今朝見た夢は正夢になるんだろう。
10年なんて、犬といっしょだと本当に一瞬で駆け抜けてしまうんだから。
マルは、もうすぐ1歳になる。
マルが家にやってきてから、「もう、5ヶ月も経ってしまったのか」と
慌ただしく過ぎた日々を思う一方で、
「まだ、5ヶ月しかいっしょに暮らしていなかったのか」と、思ってしまうほど
わたしたちは、濃密な毎日を過ごしている。
進む速度は違うけれど、
君といっしょに歩いていられる、短い日々を大切に過ごそう。
今朝の夢が、正夢になるその日まで。